親も歯ならびが悪いから、仕方ない。
最近の子どもはあごが小さいから仕方ない。
将来の歯ならびは遺伝で決まっている、
そう思っていませんか?
歯ならびは「日々の過ごし方」次第で
変わるんです。
歯ならびには、土台となるあごの発達や、お口の
内側と外側の圧力バランスが影響しています。
- あごの発達を促して、
歯が生えるスペースをつくる! -
歯に対してあごが小さいということは、3人がけのイスに4人がギュウギュウに座っているような状態。このような状態だと、歯の生えるスペースが足りず、ガタガタな歯ならびになってしまいます。
- お口の圧力バランスを
整える! -
歯は、頬や舌、くちびるから適切な圧力が伝わることで正しい位置におさまります。この圧力バランスが崩れると、歯が正しい位置に生え揃わず、歯ならび悪化の原因に。
たとえば…舌が前歯に当たったままの状態だと、歯が押し出されて出っ歯になってしまうことも。
生え変わり期から対策を
始めるのがオススメ

生え変わり途中の時期は、からだも大きくなる成長期。 あごの大きさや、お口まわりの圧力バランスも変化しやすい時期なので、歯ならびの土台づくりに最適です。
歯ならびの土台づくりに大切な噛む力のトレーニングは、少しでも長く続けることが重要。
継続的に噛む力を鍛えましょう!
歯ならびの土台をつくるには?
「よく噛む」というと、歯ごたえのある固い食べ物を
食べさせれば良いと思ってしまいがちですが…
実は、それは間違いです!
子どもが噛み切れる固さの食べ物を、
奥歯で左右均等に、ゆっくり優しく噛むこと。
それが、お口まわりの筋肉の発育に適した正しい
噛み方です。
- ◎正しい噛み方
-
口を閉じて、あごを上下+水平に動かし、奥歯で食べ物をすりつぶすような噛み方
- ×正しくない噛み方
-
口を開けてくちゃくちゃ食べる噛み方や、あごを上下にしか動かさないような噛み方
正しい噛み方をすると…

正しい噛み方をすると、
奥歯が次第に頬側に向かって立ち上がり、永久歯が並ぶスペースが確保されます。
そうすることで、歯がきちんと並びやすくなります。
正しい噛み方で噛むためには、
以下のポイントを意識してみましょう!
- ①くちびるをしっかり閉じて噛む
- ②左右の奥歯でバランスよく噛む
- ③床にかかとをつける、
足をぷらぷらさせない

※根岸ほか,「硬性ガム咀嚼トレーニングが混合歯列期児童の咀嚼運動及び下顎第一大臼歯植立に及ぼす影響」 日大口腔科学 35:142~148,2010